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【西村商店】西陣織の「引箔」工房見学まとめ

「引箔(ひきばく)」をご存じですか?西陣織の煌びやかな金銀箔糸に関わるお仕事で、例えて言うと画家のようなお仕事です。今回はそんな引箔工房をご紹介します。

 工房ルポ

「引箔」とは、西陣織独特の作業工程で、金箔糸を作る前段階の作業を言います。

こちらが「引箔」です。一番シンプルな例です。引箔には多くの種類があり、技法もたくさんあるようです。また、箔にも、金箔、銀箔、プラチナ箔、アルミ箔、などがあり、それぞれ特徴が違います。

引箔を裁断して糸にします。太さは0.3ミリを中心にさまざまなものがあります。引箔を作るのが「引箔屋」さんで、切断するのが「切屋」さん。それぞれ専門工房が行います。織屋さんが織物に織り込んでいき、商品ができあがります。

こちらも引箔です。ゴージャスですね。引箔の素材はなんと和紙です。「三椏(みつまた)」という植物で作られていて、紙幣と同じ原料だそうです。とても丈夫な紙です。

こちらも引箔です。抽象画みたいですね。引箔工房は画家のアトリエのようなところなのです。

こちらも引箔です。このカラーは自然界の色そのままです。引箔のお仕事は科学的な一面もあって、酸化や硫化を利用したり、光具合を操作したりと、自由自在に色とツヤを操っていきます。

こちらも引箔です。昔のサビ感をわざわざ作り出すこともあります。時代を経た質感の良さを表現するのですね。内閣総理大臣賞の受賞にアシストした作品です。こんな引箔の工房はどんなところかと言うと…。

こんなふうにいかにも工房です。画家のアトリエって感じですね。

キャンバスのかわりにたくさんの和紙。

塗料もたくさん。ラッカーや漆などがメインです。

筆や刷毛もどっちゃり。

お仕事部屋は、金箔を使う部屋、銀箔を使う部屋、というふうにいくつにも分けられていましたよ。ちょっとびっくりするような仕掛けもありました。それは何かというと・・・。

工房内に水槽があって、滝が流れる仕組みがありました。これは京都中心エリアで引箔のお仕事をする必須条件になっていて、こういう設備がない場合は市内中心部ではお仕事ができないそうです。

実際に使う銀箔です。同じシルバーですが、銀箔、プラチナ箔、アルミ箔、ではやはり色合いが違いますね。それぞれの特長を活かしながら作業をしていく奥の深いお仕事のようです。

そんな引箔の技術を応用して、今ではさまざまな作品が作られています。こちらは香港のアーチストとコラボした作品の一部です。カラフルな部分一面が引箔の技法を用いて金属に装飾したものです。

アクセサリー類も作られています。革に箔を貼ることもできるんですね。

ガラスに箔を貼って作った作品です。お皿のほか、さまざまな用途に利用されています。

こちらもコラボ作品です。引箔に和歌。いかにも京都!という感じで素敵ですね。

こちらは同じコラボ作品の横長バージョンです。

西陣織の技術を駆使して、西陣織とはまた違った分野へお仕事の幅を広げられているようです。日本だけでなく海外の方とのコラボも多いようですよ。本日はなかなか見れない引箔の世界をありがとうございました!

 まとめ

いかがでしたか?今回の工房「(有)西村商店」さんは、2月に行われるデザインウィーク京都でオープンファクトリーになっていて見学ができます。今年で3回目だそうですが、1週間で100人来たこともあったそうなので、早めに予約を取ると良いでしょう。お時間があったらぜひ行ってみて下さい。

 基本情報

社名  有限会社西村商店

電話  075-441-4189

住所  京都市上京区今出川通小川東入ル北兼康町296

公式サイト

デザインウィーク京都

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